北朝鮮でも嫁姑問題は悩みの種 主な原因は?
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2014.09.21 17:07
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」が先ごろ円満な嫁姑関係の例を紹介し目を引く。
同紙は18日付の記事で、平壌市内のある家庭を紹介しながら「嫁を実の娘のように思う姑の愛情が深く、互いを思いやる温かい人情があふれる」と伝えた。
また、先月は姑について「実母のように思いながら、日頃の生活で起きる全ての問題を虚心坦懐(たんかい)に話し合う」と語る平壌在住の女性の記事を掲載した。この女性は嫁姑間の愛情を強調した。
このように仲むつまじい嫁姑関係を強調しているのは、それだけ北朝鮮でも嫁姑問題が社会問題になっていることを示しているともいえそうだ。
北朝鮮脱出住民(脱北者)らは、北朝鮮でも嫁姑問題が原因で夫婦が離婚に至るケースもあると話している。
ただ、北朝鮮社会の嫁姑問題は韓国とはやや異なる様相を呈しているようだ。
ある女性脱北者は「ドラマを見ると韓国では姑が嫁に口出しする場面が多いが、北の家庭では嫁の立場がますます強くなっている」と語った。
北朝鮮で市場が拡大され、嫁の経済活動が活発になったことが新たな嫁姑問題の主な原因となった。嫁が家計の主導権を握るようになったことで家庭内での地位が向上し、これに対する姑の不満も高まり、嫁姑の確執が深まったという。
2人の嫁がいる女性脱北者は「最近は北で姑に従順な嫁などいない。嫁が金を稼いでくるので姑が嫁の顔色をうかがわなければならない状況だ」と伝えた。
hjc@yna.co.kr