北朝鮮漁船1隻が東海で越境 韓国軍が出動し戻す
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2016.06.08 08:46
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の漁船1隻が8日、東海上の南北軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)を南に越えた。韓国の漁船から通報を受けた海軍が現場に出動、北朝鮮の漁船を検査し、船員に亡命の意思がないことを確認した後、北側に送り返した。
韓国軍合同参謀本部は「午前3時40分ごろ、北の漁船1隻が東海のNLLの南21キロ、江原道高城郡の北125キロの海上で発見された」とし、「検査を経て午前7時10分ごろ、NLL北への退去措置を取った」と明らかにした。
韓国軍は北朝鮮漁船が航路を誤り、NLLを越えたとみている。この漁船に関し北朝鮮軍の特別な動向はとらえられていないようだ。
一方で韓国軍は、最近NLL周辺で北朝鮮の動きが平時と異なるとみて、状況を注視している。
先月27日には北朝鮮の漁船と取締艇が黄海のNLLを越え、韓国海軍の警告射撃を受けて北側に戻った。この時、北朝鮮側が韓国軍の警戒態勢を試す意図や、あるいは韓国軍の警告射撃を誘い南北間の緊張の責任を韓国に転嫁する意図もあり得るという見方が出ていた。
それから約10日、北朝鮮の船舶が東海でもNLLを越えた。合同参謀本部は「わが軍は北の軍の動向を注視しながら万全の備えを取っている」と強調した。
mgk1202@yna.co.kr