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違法漁船への艦砲使用 中国の反発に「正当な対応」=韓国

記事一覧 2016.10.12 20:56

【ソウル聯合ニュース】韓国の外交部は12日、黄海で違法操業を行っていた中国漁船が韓国海洋警察の高速艇に体当たりし、沈没させて逃走した事件を受けた韓国政府の対応に中国政府が強く反発したことについて、「中国漁船の違法行為であり、公権力への挑戦」として、「国際法と国内法に基づいて行われる正当な措置」と反論する「政府の立場」を発表した。

黄海上の軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)近くで違法操業を行い、拿捕された中国漁船2隻=12日、仁川(聯合ニュース)

黄海上の軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)近くで違法操業を行い、拿捕された中国漁船2隻=12日、仁川(聯合ニュース)

 同当局者は事件について、韓国海洋警察が韓国側水域である北緯37度28分、東経124度2分で違法操業を行っていた中国漁船を見つけて高速艇で追跡したが、漁船との衝突によって韓国水域の外(北緯37度23分、東経123度58分)で沈没したと説明。「海洋警察が行使した追跡権は韓中両国が加盟している国連海洋法条約に認められている権利」と強調した。

 中国側は高速艇が沈没した地点は韓中漁業協定によって漁業活動が認められていると主張していた。

 韓国政府は11日、違法操業を行う中国漁船に対し、必要な場合は艦砲射撃や体当たりなどで対応し、逃走する漁船は公海上まで追跡して拿捕(だほ)する方針を発表した。これに対し、中国外務省の耿爽副報道局長は12日の会見で、「韓国側が提供した座標によると、事件が発生したのは北緯37度23分、東経123度58分で、この地点は漁業協定によって漁業活動が認められている」と主張。「協定によりこの海域での法の執行には法的な根拠がない」として、「執行権力を乱用してはならない」と批判した。

 中国側は事件が発生した7日からこれまで、「冷静かつ理性的」な対応を要請していた。強硬な姿勢に転じたことを受け、問題の解決をめぐる両国の緊張が高まる可能性もある。

kimchiboxs@yna.co.kr

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