競泳五輪王者・朴泰桓 試練乗り越え復活の兆し「人生学んだ」
【仁川聯合ニュース】試練を乗り越え、国際舞台のトップに返り咲いた韓国競泳代表の朴泰桓(パク・テファン、27)が今年の日程を終え19日、仁川国際空港から帰国した。
朴は11月に東京で開催された水泳のアジア選手権、今月カナダ・ウィンザーで開かれた25メートルプールで争う世界短水路選手権で計7個の金メダルを獲得した。
北京五輪競泳男子400メートル自由形金メダリストの朴は今年、大きな苦痛を強いられたが、再び世界の頂点に立つための勇気を得た。
2014年9月に国際水泳連盟(FINA)が実施したドーピング検査で陽性反応が出た朴は18カ月間の資格停止処分を受けた。今年3月に処分が解除され、紆余曲折の末にリオデジャネイロ五輪に出場した。だが、心身が不安定な状態だったため、出場した全競技で予選落ちした。
10月の韓国の全国体育大会で自由形200・400メートルに出場して金メダルを獲得し、再起の道を歩み始めた。
アジア選手権で4冠を達成。10年9カ月ぶりに出場した世界短水路選手権では3冠に輝いた。
朴は仁川空港で記者団に対し、「競泳選手として生きてきて、遊園地に行ったことがなくジェットコースターに乗ったことがないが、水泳人生と自身の人生でもジェットコースターのように降下したことは一度や二度ではない」とし、「水泳についても、人生についても学んだことが多い。感謝している」とほっとした表情を見せた。
朴は休息を取りながら来年7月にハンガリーで行われる世界選手権への出場を含め、今後の計画を立てる予定だ。
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