日本の小説人気再燃 売り上げ2.6倍に=韓国
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2017.01.05 18:29
【ソウル聯合ニュース】このところ、韓国の書店では日本の小説に人気が集まっている。ここ数年は英語圏の小説に押され気味だったが、巻き返しの兆しを見せている。
インターネット書店大手のインターパーク図書によると、昨年12月5日から1月4日までの1カ月間、日本小説の販売量は前年同期に比べ160%増加した。昨年の11月5日から12月4日までの1カ月間と比べても26%の伸びを示した。
日本小説の人気は、固定ファンを持つベストセラー作家がけん引している。先月初めに発刊された村上春樹の「ノルウェイの森」発表30周年限定版、ロングセラーとなっている東野圭吾の「ナミヤ雑貨店の奇蹟」が、1月第1週の小説ジャンルのベストセラー6位と3位を占めた。
最近、韓国に紹介された人気作家たちの新作も一役買っている。「時をかける少女」で知られる筒井康隆は、新作「モナドの領域」を発刊し、「空中ブランコ」の奥田英朗も「向田理髪店」が出版された。
韓国で4日に公開されたアニメ映画「君の名は。」も読者を引きつけることが予想される。新海誠監督が書き下ろした同作の小説版は、映画の封切りと同時に小説部門のベストセラー8位にランクインした。映画は日本では1640万人の観客動員を記録し、小説版の売り上げも100万部を突破した。
インターパーク図書の関係者は「出せば売れると言われている村上春樹や奥田英朗といったロングセラー作家に加え、映画の原作小説も注目を浴びている。上半期に東野圭吾など人気作家の新刊発売も予定されており、日本の小説の人気は当分続くと予想される」と語った。
ynhrm@yna.co.kr