麻生財務相の通貨協定関連の問題発言に「遺憾」=韓国外交部
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2017.01.11 11:46
【ソウル聯合ニュース】韓国の外交部当局者は11日、韓国との通貨交換(スワップ)協定協議の中断に関する麻生太郎・副総理兼財務相の発言を問題視し、「責任ある政治家なら発言に慎重を期さなければならない」と、遺憾の意を表明した。
日本政府は旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する少女像が釜山の日本総領事館前に設置されたことへの対抗措置として、通貨スワップ協定の再開に向けた協議の中断を発表している。
麻生氏は10日、閣議後に記者団に対し、通貨スワップ協議の中断に関し「約束が守られないのなら、貸した金も返ってこない」として、「スワップなんかも守られないかもしれないという話になる」との認識を示した。
韓国の外交筋は麻生氏の発言について、「通貨スワップの概念についてちきんと理解した上での発言なのか」と指摘した。
通貨スワップは通貨危機など緊急時に相手国に自国の通貨を預け、相手国の通貨かドルを受け取る取り決めで、国家間で資金を貸し借りする借款とは異なる。
安倍晋三政権のナンバー2の麻生氏は朴槿恵(パク・クネ)政権発足直後の2013年4月、太平洋戦争のA級戦犯が合祀(ごうし)された靖国神社を参拝し、両国関係の最初のボタンの掛け違いに大きな影響を与えた。当時、韓国政府は麻生氏の靖国神社参拝に抗議し、推進していた尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官の訪日を取り消した。
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