朝鮮戦争の孤児育てた日本人描く演劇 ソウルであすから
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2017.02.09 11:44
【ソウル聯合ニュース】ソウルの演劇の街、大学路で10日から26日まで、演劇「オンマ」(原題)が上演される。朝鮮戦争で親を失った孤児を献身的に育てた日本人女性、望月カズさん(1927~83年)を描いた作品だ。
望月さんは母の遺骨を探そうと幼いころ暮らした満州に行く途中で、朝鮮戦争に巻き込まれた。戦禍を逃れる最中に母親を失った子供の面倒を見たことをきっかけに、戦争孤児を育てるようになる。朝鮮戦争が終わっても韓国にとどまり、理髪店を営みながら133人の孤児を育て、「愛の理髪師」「38度線のマリア」と呼ばれた。望月さんの話は映画「愛は国境を越えて」(韓国、1965年)にもなった。
「オンマ」は光復(日本による植民地支配からの解放)70周年と韓日国交正常化50周年の2015年にも上演されている。
劇団美演は「崇高な人間愛の手本を自らの人生で見せてくれた日本人女性の生きざまを通じ、新たな韓日関係の姿を示したい」と、企画意図を説明した。
望月さん役を演じるのは2007年ソウル演劇祭で演技賞のパク・ホソク。女性詩人の詩や短歌に曲をつけ歌っている吉岡しげ美が音楽を担当する。ソウル孝川アートセンターで上演。
mgk1202@yna.co.kr