全斗煥氏「朴槿恵氏に大統領職は困難と判断」=回顧録で語る
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2017.03.30 14:41
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)前大統領が2002年の大統領選挙に意欲を示し、全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領に助力を求めたものの、全氏は朴氏の力量では無理だと判断し、これを拒んでいたことが30日、聯合ニュースが単独入手した「全斗煥回顧録」第3巻で明らかになった。
回顧録によると、02年2月に当時の李会昌(イ・フェチャン)総裁率いる保守系ハンナラ党を離党し、3カ月後に新党「韓国未来連合」を旗揚げした朴氏は、大統領選への挑戦を示唆して全氏に力添えを求めた。だが全氏は「考えた末、その思いを引っ込めるよう遠回しに伝えさせた」と明かした。その理由については「朴氏に与えられた条件と能力では無理な欲だと考えたため」と記した。
全氏はまた「朴氏が大統領になることには成功するかもしれないが、『大統領の職』を成功裏に遂行するのは難しいと見込み、失敗すれば『父(朴正熙元大統領)に恥をかかせる結果になるかもしれない』との懸念を伝えさせた」と明かした。
同年12月に実施された大統領選では、新千年民主党の盧武鉉(ノ・ムヒョン)氏がハンナラ党の李会昌氏を抑えて当選した。
朴槿恵氏は12年12月の大統領選で当選し、13年2月に就任したが、親友の国政介入疑惑などに絡み国会に弾劾訴追され、憲法裁判所の罷免決定により今月10日に失職した。収賄容疑などで逮捕状が請求されており、30日の令状審査を経て発付の可否が決まる。
tnak51@yna.co.kr