セウォル号が港に接岸 沈没から3年=陸揚げへ
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2017.03.31 14:35
【木浦聯合ニュース】2014年4月に韓国南西部の珍島沖で沈没した旅客船セウォル号を積載した半潜水式の運搬船が31日午後1時ごろ、全羅南道の木浦新港に到着し、約30分後に接岸作業を終えた。このほど海底から引き揚げられた同船は、沈没から1080日で港に入った。
運搬船は同日午前7時に木浦から105キロ離れた海上を出発。正午過ぎ、引き船が木浦新港から8キロほど離れた海上で運搬船を迎え、案内した。海洋警備当局の警備艇5隻が護衛し、引き揚げに当たった作業員を乗せたバージ船、行方不明者家族を乗せた小型船がセウォル号の「最後の航海」に付き添った。
今後、陸揚げ作業が行われる。運搬船に固定した溶接部分を外し、船内から水や油を取り除く準備作業に最短でも3日かかり、船体の下に装備を差し込み陸に移す作業に1日かかる見通しだ。状況次第ではずれ込むこともある。
陸揚げ後は、今も行方不明の9人の遺体を捜索し、沈没原因をはじめとする疑惑の解明に向けて船体を調査する。
この沈没事故では修学旅行中の高校生ら295人が死亡し、9人が行方不明のままだ。
tnak51@yna.co.kr