セウォル号から遺留品 行方不明者の水中捜索へ=韓国
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2017.04.02 16:08
【木浦聯合ニュース】2014年4月に韓国南西部の珍島沖で沈没した旅客船セウォル号を積載した運搬船のデッキで2日午前、初めて遺留品が見つかった。セウォル号が沈没した海底での行方不明者の捜索作業は2日夜から行う。
運搬船のデッキで見つかったのは船長(乗客を救助せずに船を脱出した殺人罪で無期懲役確定)の旅券とクレジットカード、所有者不明のかばんやボールペンなど。
5~6センチの骨9片も発見されたが、国立科学捜査研究院の関係者が確認した結果、動物の骨と判明した。
骨や遺留品はいずれも船首の操舵室の下部で見つかった。
海底から引き揚げられたセウォル号は先月31日、木浦新港に接岸した。
セウォル号を木浦新港に移送する前の先月28日にも運搬船のデッキから骨7片が見つかり、海洋水産部は行方不明者の遺骨である可能性があると発表したが、動物の骨だった。
国立科学捜査研究院の関係者は「豚の骨とみられるが、確認までは1カ月ほどがかかる」と伝えた。
この日、骨が見つかったとの報告を受け、行方不明者の家族や遺族が現場に駆けつけたが、動物の骨であることが分かり嗚咽(おえつ)した。
海洋水産部は今月1日午後から約60人を投入し、セウォル号船体の中の泥を除去する作業を行っている。船体の下部には泥が20~30センチの高さでたまっている。泥の除去作業は5日までに終える方針だ。
セウォル号の船体が沈没していた海底の捜索作業は2日夜に開始する。14年11月11日、韓国当局が行方不明者9人を見つけられず、水中捜索作業の中止を発表してから873日ぶりとなる。
kimchiboxs@yna.co.kr