セウォル号不明者捜索 国防部「遺骨発掘鑑識団支援を検討」
【ソウル聯合ニュース】韓国国防部の文尚均(ムン・サンギュン)報道官は3日の定例記者会見で、2014年4月に韓国南西部の珍島沖で沈没した旅客船セウォル号の行方不明者捜索に向け支援要請があれば、同部の遺骨発掘鑑識団の出動を慎重に検討する考えを明らかにした。
文報道官は正式な要請はまだないとしながらも、「海洋水産部の船体調査委員会から正式要請があれば、事案の重大性を勘案し、慎重に検討する予定だ」と述べた。
海洋水産部はこのほどセウォル号を海底から引き揚げ、陸揚げの準備を進めている。陸揚げ後に、9人の行方不明者を捜索する予定だ。これに関し、海洋水産部が昨年国防部に遺骨発掘鑑識団による支援の可能性を打診したところ、国防部は関連法令を理由に難色を示したとの報道があった。
遺骨発掘鑑識団は2000年から韓国各地で、朝鮮戦争の戦死者の遺骨発掘に取り組んでいる。ただ、軍の内外では、地上での戦死者の遺骨を発掘するのと、船体が海中にあったセウォル号の行方不明者を捜索するのとでは、作業環境が異なるとの見方もある。
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