長嶺大使と大統領代行の面会 韓国「総合的に判断して決定」
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2017.04.04 16:37
【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の趙俊赫(チョ・ジュンヒョク)報道官は4日の定例会見で、韓国に同日帰任する日本の長嶺安政・駐韓大使が黄教安(ファン・ギョアン)大統領権限代行首相と面会するかどうかについて問われ、「さまざまな状況を総合的に判断して決定する」と答えた。
日本政府は、昨年末に釜山の日本総領事館前に旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する少女像が設置されたことへの対抗措置として、今年1月9日に長嶺氏と森本康敬・釜山総領事を一時帰国させた。日本メディアは、長嶺氏が帰任後に黄氏に対し、少女像問題の解決を働きかける見通しだと伝えている。
一方、趙氏は約3カ月ぶりとなる日本大使の帰任について、韓日外交当局間の事前協議は「なかった」とし、「日本政府が韓日関係の重要性や北核問題での協力の必要性などを全般的に勘案し、判断したと承知している」と伝えた。
また、帰任を機に「両国間で緊密なコミュニケーションが図られると期待する」とし、「両国は重要な隣国であり、協力する事案が多い」と述べた。
慰安婦問題をめぐる2015年末の韓日合意を着実に履行するという韓国政府の立場を重ねて示した上で、「重要なことは全ての当事者が合意の精神と趣旨を尊重することだ」と指摘した。次期大統領選(5月9日投開票)の有力候補がそろって慰安婦合意の再交渉または破棄を主張しているが、それは可能かと日本の記者に問われると、「政府としては合意を着実に履行する立場だ」と述べるにとどめた。慰安婦合意では、ソウルの日本大使館前に設置されている少女像について、韓国政府が「適切に解決されるよう努力する」と明記している。
tnak51@yna.co.kr