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北朝鮮が特殊作戦軍創設 韓米の「正恩氏排除作戦」に対抗 

記事一覧 2017.04.17 11:58

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が、陸軍、海軍、空軍、戦略軍に続き新たに「特殊作戦軍」を創設したことが17日、確認された。北朝鮮が故金日成(キム・イルソン)主席の生誕105年(太陽節)に合わせて15日に平壌で行った軍事パレードに関する北朝鮮メディアの報道を聯合ニュースが分析したところ、特殊作戦軍という新たな名称が初めて登場した。

北朝鮮の特殊作戦軍が携帯している98式の銃(資料写真)=(聯合ニュース)

北朝鮮の特殊作戦軍が携帯している98式の銃(資料写真)=(聯合ニュース)

 軍事パレードでは、海軍、空軍、戦略軍に続き特殊作戦軍の閲兵部隊が登場し、その後に各歩兵軍団を代表する閲兵部隊が行進した。行進の順番を踏まえると、特殊作戦軍は軍団よりも規模が大きく、海軍や空軍と同級の軍種と推定される。

 北朝鮮の朝鮮中央通信は13日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が「特殊作戦部隊の降下および対象物の打撃競技大会」を視察したと報じた。これを機に特殊作戦軍が創設されたとみられる。

 特殊作戦軍の新任司令官は、特殊戦部隊である陸軍第11軍団の軍団長だったキム・ヨンボク上将と確認された。このことから、第11軍団を拡大して特殊作戦軍を新設した可能性もある。

 朝鮮中央テレビは特殊作戦軍が広場を通る際「最高司令官(金正恩氏)の命令さえあれば、白頭山の稲妻のごとく敵の心臓部に真っ先にあいくちを突き刺すという強い意志がみなぎっている」と伝え、有事の際に一番に韓米連合軍の後方に入り込む部隊であることを強調した。

 北朝鮮の特殊作戦軍新設は、有事の際に金委員長らを排除する韓米軍の「斬首作戦」への対抗の表れと受け止められる。先の韓米合同軍事演習には、国際テロ組織アルカイダの指導者だったウサマ・ビンラディン容疑者の殺害作戦に加わった米海軍の特殊部隊を含む米特殊戦部隊が過去最大規模で参加し、北朝鮮指導部を排除する訓練を行った。韓国軍も、有事の際に北朝鮮指導部を排除する任務を負う特殊任務旅団を2年前倒しで今年中に創設する計画だ。

 北朝鮮の事情に詳しい消息筋によると、北朝鮮軍の特殊部隊員は10万人ほどと推定される。特殊作戦軍司令部が陸海空軍傘下の特殊部隊を総指揮するのか、あるいは陸軍の特殊部隊のみを指揮するのかは、現在のところ分かっていないという。

tnak51@yna.co.kr

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