朴前大統領 来月2日に初の公判準備手続き
【ソウル聯合ニュース】サムスングループやロッテグループなどから巨額の賄賂を受け取った収賄罪で起訴された韓国前大統領の朴槿恵(パク・クネ)被告の事実上の初公判となる公判準備手続きが大統領選(5月9日投開票)前の5月2日午前10時から、ソウル中央地裁で開かれることが21日、分かった。
朴被告は今月17日、収賄や強要、職権乱用など18の罪で起訴された。収賄総額はサムスンの拠出約束分とSKグループへの要求額を含めると592億ウォン(約57億円)に上る。
公判準備手続きでは、正式な公判の前に検察と被告側の主張を確認し、証拠調査の計画を立てる。
法曹界と政界では、朴被告の刑事裁判の初の公判準備手続きが大統領選以降に開かれるとの見方が出ていたが、地裁は事件の重大性や迅速な審理の必要性を考慮し、早期の開始を決めたもようだ。
収監されている朴被告の一審判決が起訴後6カ月以内に下されなければ、釈放して裁判を進めなければならないことも、予想より早い日程に決まった背景にあるとされる。
公判準備手続きには被告が出廷する義務はなく、朴被告が出席するかどうかは不明だ。
朴被告側はまず嫌疑の認否について意見を述べた後、検察が提出した書類が証拠に使われることに同意するかについて立場を明らかにする。朴被告は捜査段階から一貫して無罪を主張しており、裁判でも検察との激しい攻防が予想される。
また、地裁は朴被告の親友で国政介入事件の中心人物である崔順実(チェ・スンシル)被告と、元青瓦台(大統領府)政策調整首席秘書官の安鍾範(アン・ジョンボム)被告の裁判で、朴被告の事件と裁判が進行中の事件を統合して審理すると明らかにした。
崔被告は検察が朴被告を起訴する際に共犯として追加で起訴されており、2人は共に裁判を受けることになる。
一方、朴被告と同時に職務放棄や職権乱用などの罪で在宅起訴された禹柄宇(ウ・ビョンウ)元青瓦台民政首席秘書官の初の公判準備手続きは、5月1日に開かれる。
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