LG電子が大幅増益 生活家電けん引=1~3月期
【ソウル聯合ニュース】韓国のLG電子が27日発表した1~3月期の連結決算(確報値)によると、本業のもうけを示す営業利益は9215億ウォン(約907億円)で前年同期比82.4%増加した。売上高は同9.7%増の14兆6571億ウォン。
営業利益と売上高はいずれも1~3月期としては過去最高となった。また、営業利益は四半期ベースで2009年4~6月期に次ぐ過去2番目の高水準だった。昨年10~12月期には353億ウォンの営業赤字だったが、V字回復を果たした。
業績をけん引したのは生活家電を手掛けるホーム・アプライアンス&エア・ソリューション(H&A)事業本部で、営業利益は前年同期比28%増の5208億ウォン、売上高は同10%増の4兆6387億ウォンを計上した。営業利益、営業利益率(11.2%)ともに過去最高。同社は、冷蔵庫や洗濯機、エアコンなどの主力製品の好調に加え、ホームクリーニング機や空気清浄器など成長力の高い製品の販売が大きく伸びたためと説明している。
2015年4~6月期以降、赤字を計上し続けているスマートフォン(スマホ)事業部のモバイル・コミュニケーションズ(MC)事業本部は1~3月期も黒字転換を果たせなかったが、営業赤字は2億ウォンにとどまった。売上高は3兆122億ウォン。
テレビ・オーディオ事業を手掛けるホーム・エンターテインメント(HE)事業本部は営業利益が3822億ウォン、売上高が4兆3261億ウォン。営業利益率は8.8%で、1~3月期としては最高となった。新興市場では需要が振るわなかったものの、北米や韓国、中南米などで成長を続けた。
自動車電装事業のビークル・コンポーネンツ(VC)事業本部は、先行投資により145億ウォンの営業赤字を計上した。一方、ゼネラル・モーターズ(GM)など主要取引先への供給が本格化したことで、売上高は前年同期比48%増の8764億ウォンとなった。
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