北朝鮮 弾道ミサイル発射も空中爆発=韓国軍
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2017.04.29 08:40
【ソウル聯合ニュース】韓国軍合同参謀本部は29日、北朝鮮が同日午前5時半ごろ、西部の平安南道・北倉付近から弾道ミサイル1発を発射したが失敗したとみられると伝えた。
発射から数分後に空中爆発したという。合同参謀本部は新型中長距離弾道ミサイル(IRBM)の「北極星」や中長距離弾道ミサイル「スカッドER」など最近改良を行ったミサイルの可能性が高いとみて、分析を進めている。
北朝鮮は移動式発射台を使った素早い発射のため固体燃料を使ったミサイルの開発に注力しているが、技術的な欠陥を克服できていないようだ。今月5日と16日にも東部の咸鏡南道・新浦付近から弾道ミサイルを1発ずつ発射したが、5日は約60キロ飛行した後に東海に落下。16日のミサイルは発射から4~5秒後に空中爆発している。
この日北朝鮮が発射した弾道ミサイルについて、米軍関係者は新型スカッド系列の対艦弾道ミサイル「KN17と推定している。米軍は16日に北朝鮮が発射に失敗したミサイルについてもKN17とみていた。
北朝鮮は朝鮮人民軍創建85年の記念日に当たる25日に史上最大規模の攻撃訓練を実施している。それから4日後のミサイル発射は国際社会や米トランプ政権への警告であり、核・ミサイル開発を続けていくという意思表示だとみられる。
国連安全保障理事会が28日(米東部時間)、北朝鮮核問題について協議する閣僚級会合を開いているため、北朝鮮は弾道ミサイルを発射することで、圧力に屈しない姿勢を示した可能性もある。
米国は原子力空母カール・ビンソンを朝鮮半島近海に向かわせており、これに対する武力誇示という側面もありそうだ。
sarangni@yna.co.kr