脱北者3人に2人が「生活に満足」 韓国の支援財団が調査
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2017.05.01 10:13
【ソウル聯合ニュース】韓国の北朝鮮脱出住民(脱北者)支援機関、南北ハナ財団は1日、脱北者3人のうち2人が韓国での生活に満足しているとの調査結果を発表した。
脱北者1万1914人を対象にしたこの調査によると、韓国生活に「満足」していると答えた割合は67.0%(8051人)だった。
「普通」は29.2%(3418人)、「不満足」は3.5%(414人)で、「無回答」は0.3%(31人)。
満足している理由としては、「自由」や「余裕」と関連した内容(複数回答)が多かった。
満足しているという回答者のうち、47.3%(3735人)は「自分がしたいことができるから」、44.7%(3658人)は「北朝鮮にいた時より経済的に余裕ができたから」と答えた。39.4%(3079人)は「自分が働いただけの所得を得られるから」、28.6%(2310人)は「監視と統制を受けないから」と回答した。
韓国生活に不満足だと答えた人のうち、「経済的に困難だから」という回答が58%(243人)と最も多かった。続いて「脱北者に対するさまざまな偏見と差別があるから」(31.7%、133人)、「自分の能力と自分がやりたいことの間の差が大きいから」(25.3%、107人)、「韓国社会・文化に適応するのが難しいから」(24.0%、98人)などの回答が得られた。
今回の調査は、1997年から2015年12月までに韓国に入国した15歳以上の脱北者1万1914人を対象に、昨年6月から8月まで南北ハナ財団所属の専門相談士による対面調査方式で実施された。
ynhrm@yna.co.kr