サムスンのスマホ「S7」 世界販売5500万台
【ソウル聯合ニュース】米国の市場調査会社ストラテジー・アナリティクス(SA)は1日までに、韓国のサムスン電子のスマートフォン(スマホ)「ギャラクシーS7」シリーズの今年1~3月期までの世界販売台数が計5500万台になったと発表した。
SAは報告書で「サムスン電子が今年1~3月期にギャラクシーS7とギャラクシーS7エッジを720万台出荷した」とし、ギャラクシーS7シリーズが、生産・販売が打ち切られたギャラクシーノート7と、発売が遅れたギャラクシーS8シリーズの間の橋渡し役をしたと評価した。
また、ギャラクシーS7シリーズは発売から1年以上経つ製品だが、サムスン電子の攻撃的な価格設定により今年に入ってもさらに売り上げを伸ばしたと分析した。
ただ、サムスン電子の携帯電話の平均販売単価が今年1~3月期は20万4000ウォン(約2万円)と、昨年の同期間より20%下落したと指摘した。約3年ぶりの低水準で、収益性が悪化したといえる。
報告書は「ギャラクシーA・J・オン・Cシリーズなど中低価格帯のスマホの比重が大きくなり、ギャラクシーS7シリーズを割引販売した影響で全体の価格が下落した」と説明した。
一方、サムスン電子の1~3月期の携帯電話販売台数は9280万台で、このうちスマホは8020万台となり、86.0%を占めたと明らかにした。世界の携帯電話市場でのシェアは21.0%、スマホ市場でのシェアは23.0%でどちらも1位だった。
報告書は「サムスン電子がギャラクシーS8シリーズで大きな需要を創出し、他のメーカーとの差はさらに広がるだろう」との見通しを示した。
ただ、「米国をはじめとするグローバル市場で、多くの消費者が中低価格帯のスマホに目を向けている」とし、「ギャラクシーS8シリーズの高い価格が販売の足かせになることが心配される」とした。
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