韓国 きょうのニュース(5月4日)
◇韓国株価指数が史上最高値
4日の株式市場で韓国総合株価指数(KOSPI)は前営業日より21.57ポイント高の2241.24で取引を終え、2011年5月2日に記録したこれまでの最高値2228.96を上回った。サムスン電子株が上場来高値を塗り替えたことに加え、外国人の買い越しが指数を押し上げた。
◇大統領選の期日前投票初日 出足好調
韓国の中央選挙管理委員会は、4日に始まった大統領選(5月9日投開票)の期日前投票について、同日午後5時現在の投票率が10.6%を記録したと発表した。ソウル市内では投票所に数十メートルの列ができるなど、投票への熱気が高まっている。大統領選で期日前投票が実施されるのは初めて。5日まで2日間、行われる。
◇3月の経常黒字が縮小 中国人観光客の急減響く
韓国銀行(中央銀行)が4日発表した国際収支(速報値)によると、3月の経常収支は59億3000万ドル(約6683億円)の黒字となり、黒字幅は前月(84億ドル)に比べ24億7000ドル急減した。米最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍配備に反発する中国からの観光客が急減し、サービス収支の赤字幅が拡大したことが響いた。
◇セウォル号引き揚げ巡る疑惑報道 匿名職員が名乗り出る
テレビ局のSBSが匿名の海洋水産部職員の発言を引用し、同部が部のポストや機構を増やそうと、2014年に南西部の珍島沖で沈没した旅客船セウォル号の引き揚げをわざと遅らせ、次期政権と取引しようとした可能性があると報道した問題で、この職員がセウォル号現場収拾本部に派遣されメディア支援を担当していたことが確認された。同部の金栄錫(キム・ヨンソク)同部長官が4日午後に記者会見を開き、職員が名乗り出たことを受け謹慎処分にしたと明らかにした上で、遺憾を表明した。
◇疑惑報道巡り大統領選候補の攻防激化
旅客船セウォル号の引き揚げに関するSBSテレビの疑惑報道を巡り、大統領選の各候補の陣営が激しい攻防を繰り広げた。SBSが謝罪して報道を取り消したことに対し、「取引の相手」として言及された進歩(革新)系最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)候補側は海洋水産部などに謝罪を求める一方、洪準杓(ホン・ジュンピョ)候補を擁立する保守系旧与党「自由韓国党」と安哲秀(アン・チョルス)候補を擁する中道系「国民の党」は報道を取り消した過程で文氏側の圧力があった可能性を指摘した。
◇北朝鮮が中国を異例の名指し批判 揺れる中朝関係
米国と中国が先月の首脳会談以降、北朝鮮への制裁強化を巡り連携を強める中、北朝鮮の朝鮮中央通信が中国に対し異例の名指し批判をするなど、かつて「血盟」を誇った中朝関係が揺れている。両国の国営メディアは政府に代わって激しい非難合戦をしており、取り返しのつかない状況に陥るのではないかとの懸念も出ている。
◇サムスン重工業を家宅捜索 クレーン倒壊で31人死傷
韓国南東部・巨済島にあるサムスン重工業の造船所で建設中の海洋プラントの上にクレーンが倒れ31人が死傷した事故で、警察の捜査本部は4日、同社を家宅捜索した。同造船所の安全管理チームの事務所などで作業日誌や安全規則に関する資料などを押収したとされる。