韓米FTA 「再交渉を含む可能性に備える」=韓国長官
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2017.05.04 18:56
【ソウル聯合ニュース】韓国産業通商資源部の周亨煥(チュ・ヒョンファン)長官は4日、韓米自由貿易協定(FTA)について「再交渉をはじめ、さまざまな可能性に備えている」と明らかにした。
周氏はこの日、ソウル市内で対米通商分野の専門家との懇談会を開き、「(韓国)政府は韓米FTAの再交渉を含む、さまざまなシナリオへの対応策を準備して綿密に備えており、これからも関連動向を鋭意注視して国益の最大化の観点から徹底して対応していく」と述べた。
先ごろ、トランプ米大統領が韓米FTAの再交渉だけでなく撤廃の可能性にも言及し、韓米FTAの先行きが危ぶまれていることを受けた発言だ。
トランプ氏は韓米FTAをはじめ、これまでに締結した全ての貿易協定を全面的に再検討することを指示する大統領令を発令していた。
懇談会に出席した韓国対外経済政策研究院の玄定沢(ヒョン・ジョンテク)院長は「韓国は積極的なFTA政策を通じて、米国だけでなく欧州連合(EU)や中国など52の国家と15のFTAを締結した。韓米FTAがなければ、米国企業も製造業・サービス市場で競争優位性を失う」と述べた。
産業研究院の兪炳圭(ユ・ビョンギュ)院長は、「韓米FTAが撤廃されれば、われわれの対米輸出が減少するが、米国の対韓輸出はさらに大幅に減少するだろう」と指摘した。
ynhrm@yna.co.kr