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在韓米軍 北朝鮮に関する人的情報専門部隊創設へ

記事一覧 2017.05.07 10:52

【ソウル聯合ニュース】在韓米軍が10月ごろ、核やミサイルなど大量破壊兵器の開発に固執する北朝鮮の関連情報を正確に把握するため、ヒューミント(人的情報活動)による情報収集・分析を担当する部隊の創設を推進していることが7日、韓米両国の軍当局の話で分かった。

南北軍事境界線がある板門店で、携帯電話を使い北朝鮮兵を撮影する米軍関係者(資料写真)=(聯合ニュース)

南北軍事境界線がある板門店で、携帯電話を使い北朝鮮兵を撮影する米軍関係者(資料写真)=(聯合ニュース)

 ヒューミントはスパイや情報要員、内部協力者など人による情報収集のことをいう。北朝鮮が米国の情報衛星による監視を巧妙に回避していることに加え、通信システムを現代化したことでシギント(通信傍受活動)による情報収集が容易でなくなり、限界がある対北朝鮮情報の分析を補完する狙いがあるとみられる。

 部隊は在韓米軍第8軍の第501情報旅団所属で、呼称は「524情報大隊」に決まった。現在も第532情報大隊で人的情報活動を行っているが、情報収集よりは主に分析を担当している。

 第524情報大隊は人や情報機関などを通じて北朝鮮関連情報を収集し、第532情報大隊が行ってきた分析任務も引き継ぐとされる。在韓米軍は近く、任務遂行のための先端装備を備える見通しだ。

 部隊創設の背景には北朝鮮の核とミサイル能力の高まりがあるが、核兵器の小型化技術が完成したかどうかや、大陸間弾道ミサイル(ICBM)能力の水準などに関する正確な情報確認が行われていないこともあるとみられる。

 米国の事情に詳しい韓国政府筋は「北の最高指導部の動向や経済、住民生活など内部状況は北の急変事態の可能性を分析する上で重要な要素であり、戦略兵器の開発動向は安全保障に直接的な影響を与えるため、米軍側でも最も高い関心を示している」と述べた。

 韓国軍関係者は「北は最前線部隊の通信網をすでに地下の銅ケーブルに変え、通信傍受などで情報を収集しにくい側面もある」として、「米国と日本は(韓国軍の)国軍情報司令部のヒューミント能力を非常に注視している」と説明した。

 在韓米軍の人を通じた北朝鮮関連情報の収集方法にも関心が集まる。脱北した元北朝鮮高官や訪朝経験がある海外の関係者、米情報機関などを通じて情報収集を行うとみられる。韓国の情報当局関係者は「米軍が直接活動しなくてもCIA(中央情報局)などの人的情報収集ルートなどを活用する可能性が高いと思う」との見方を示した。

kimchiboxs@yna.co.kr

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