韓国大統領選の投票率 80%超の見通し=中央選管
【ソウル聯合ニュース】韓国の中央選挙管理委員会は8日、今回の大統領選(9日投開票)の投票率が80%を上回るとの見通しを示した。
中央選管の関係者は「各種世論調査で積極的に投票する意向を示した有権者が多くなったのに加え、投票締め切りが2時間延長されたことや期日前投票率が26.1%に達したことなどを総合的に考慮した」と説明した。
大統領選の通常の投票時間は午前6時から午後6時までだが、今回は朴槿恵(パク・クネ)前大統領の罷免に伴って行われるため、公職選挙法に基づき、午後8時まで行われる。
投票率が80%を超える場合、金大中(キム・デジュン)元大統領が当選した1997年の第15代大統領選(80.7%)以来となる。2002年の第16代大統領選の投票率は70.8%、07年の第17代は63.0%にとどまり、在外選挙と洋上選挙制度が導入された12年の第18代も75.8%だった。
◇期日前投票だけで26%
今月4~5日に大統領選で初めて実施された期日前投票での投票率は26.06%を記録し、13年に期日前投票制度が導入されて以来、最高となった。
中央選管は、開票終了は過去より遅い翌日の10日午前6~7時になるとの見通しを示した。前回は投票翌日の午前5時8分に開票が終了した。
投票率の上昇、投票時間の延長のほか、立候補者が多くなったため投票用紙の長さが前回の15.6センチから28.5センチとなり、投票用紙分類機の処理速度が1分当たり310枚から190枚に低下したことも影響を与えるとみられる。
中央選管は10日午前8~10時に全体会議を開き、当選者を確定する。
中央選管は開票率が70~80%になる10日午前2~3時ごろ、大勢が判明するとの見通しを示したが、テレビ各社は9日午後11時ごろにも「当選有力」か「当確」を伝える可能性が高い。
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