粒子状物質から身を守る マスクや空気清浄機の売上急増=韓国
【ソウル聯合ニュース】この春、史上最悪とされるほどの粒子状物質が朝鮮半島を覆っている。先週末には中国から黄砂が飛来し、韓国の広い範囲で粒子状物質の濃度の警戒レベルが「非常に悪い」に引き上げられた。健康被害を防ごうとマスクや空気清浄機を買い求める人が増えている。
◇マスクの売上高、最高で前年比7.6倍
コンビニエンスストア大手CUによると、4月1日から5月7日までのマスクの売上高は前年同期比84%急増した。特に全国的に粒子状物質の濃度が「非常に悪い」になった5月6~7日には、1年前の446%増を記録した。また、ティッシュや手指消毒剤、口腔ケア用品などの売上高も一斉に伸びた。
CU運営会社の関係者は「黄砂や粒子状物質は毎年2~4月に集中するが、最近は季節に関係なく粒子状物質の濃度が上がっており、関連商品の売上高が急増している」と説明した。
大型スーパーのイーマートでは今月1~7日にマスクの売上高が前年同期比102.3%増を記録した。
インターネット通販でもマスクが飛ぶように売れている。ティーモンでは食品医薬品安全処の規格に適合した製品の売上高が4月は前年同月の2.1倍、5月は7日までで前年同期の7.6倍となった。ティーモン関係者は「規格適合のマスクは一般のマスクの値段の3倍以上だが、もっとよく売れている」としながら、健康を守るために価格より品質を重視する傾向があると分析した。
◇空気清浄機など家電の売上高も数倍に
大手家電量販店のロッテハイマートでは、先月の空気清浄機の売上高が前年同月の2.5倍だった。イーマートは233%増、現代百貨店は56.8%増。今月に入ると勢いはさらに増し、ロッテハイマートの売上高は7日までで前年同期の5.1倍、イーマートも4.5倍となっている。
ネット通販サイトの11番街では4月1~5月7日に空気清浄機の売上高が前年同期の3倍以上、特に5月6~7日は1日当たりの取引額が4月1~5月5日の平均の7倍以上となった。
このほか、衣類乾燥機や空気清浄効果があるとされる植物などの売上高も伸びている。
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