文大統領が首相候補に李洛淵氏指名 「公平人事の始まり」
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2017.05.10 16:22
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は10日、青瓦台(大統領府)で記者会見を行い、新政権の初代首相候補に李洛淵(イ・ナクヨン)全羅南道知事(64)を指名すると発表した。李氏の起用については「全羅道出身の人材抜擢を通じたバランスの良い人事の始まりになる」と述べた。
文大統領は、大統領選の選挙運動期間中に、公平な人材登用に向け新政権の首相に統合・和合型の人物を指名すると約束していたことに触れながら「李知事はその趣旨にふさわしい、新政権の統合と和合をリードする適任者だと判断した」と説明した。
また、「今の状況は一日も早く国政を安定させなければならない過渡期であり、有能な内閣、統合型内閣を迅速に発足させなければならない」との考えを示した。
その上で「内閣、国会、マスコミ、国民の世論をくまなく把握している安定的な人物が首相として新政権初の内閣を率いることが何よりも重要だと判断した」と述べた。
李氏は全羅南道出身。日刊紙・東亜日報の元記者で、2000年に国会議員に初当選し、4期を務めた。02年には大統領選で勝利した盧武鉉(ノ・ムヒョン)氏の報道官に起用された。14年の統一地方選で全羅南道知事に当選した。記者時代には東京特派員を、国会議員時代には超党派の韓日議員連盟の副会長兼幹事長や首席副会長を務め、知日派としても知られる。
hjc@yna.co.kr