米中日ロへの特使確定 各国に文大統領の親書伝達へ
【ソウル聯合ニュース】韓国の青瓦台(大統領府)は15日、文在寅(ムン・ジェイン)新政権の発足に伴い、米中日ロの主要4カ国と欧州連合(EU)に派遣する特使を確定したと正式発表した。
日本には与党「共に民主党」の文喜相(ムン・ヒサン)国会議員、米国には洪錫ヒョン(ホン・ソクヒョン)前中央日報・JTBC会長、中国には李海チャン(イ・ヘチャン)元首相、ロシアには共に民主党の宋永吉(ソン・ヨンギル)国会議員が派遣される。
EUとドイツへの特使は元駐英大使の趙潤済(チョ・ユンジェ)西江大教授に決まった。
各特使は外交協力強化の意思を記した文大統領の親書を伝達し、訪問国の高官らに新政権の政策とビジョンを説明するなど、韓国との関係発展に関して意見を交わす予定だ。
日本特使の文喜相氏は、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権で大統領秘書室長に起用されたほか、2004~08年には超党派の韓日議員連盟の会長を務めるなど、日本に太いパイプを持っているとされる。
文氏は14日、聯合ニュースの取材に対し、旧日本軍の慰安婦問題を巡る韓日合意に関して「文大統領は、安倍晋三首相との電話会談で破棄や再交渉という言葉は一切使わなかった」と述べ、破棄や再交渉以外の「第三の道」を探る可能性に言及した。また、両国間には軍事や経済協力など、未来志向で考える問題があると指摘した。
米国に派遣される洪氏は05年に駐米大使を務めるなど米国の事情に精通し、官民に幅広い人的ネットワークを構築してきた。
中国特使に決まった李氏は盧武鉉政権でも大統領特使として中国に派遣された経験を持ち、中国側の重要人物との親交を深めてきた。
ロシア特使の宋氏は韓ロ議員外交協議会の副会長として両国間の交流協力に寄与し、プーチン大統領から平和友好勲章を授与されたロシア専門家だ。
EU・ドイツ特使の趙氏は西江大国際大学院の教授で、今回の大統領選では文大統領のブレーンを務めた。
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