文大統領の特使が中国に向け出発 THAAD問題協議か
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2017.05.18 10:00
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が特使として中国へ派遣する李海チャン(イ・ヘチャン)元首相が18日午前、北京に向け出発した。
李特使は文大統領の親書を習近平国家主席か高官に渡し、新政権発足の政治的意義と文大統領のビジョンを説明するほか、新政権の対外政策の方向性と目標について支持を呼びかけ、北朝鮮問題などの懸案を巡る協力外交の土台作りを目指す見通しだ。
特に、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍配備問題について、韓中間のあつれきの解消に向け中国高官と話し合うものと予想される。
文大統領は米中日ロが中心の「4強外交」を急ぐとみられ、李特使が習主席と面談して韓中首脳会談の開催に関して協議する可能性も高い。
中国外務省の華春瑩副報道局長は、16日の定例会見で李特使の訪中を「韓国側が中国との関係を重視していることを十分に示すもの」とし、「両国が共通項を見いだし、関係の発展の一助となるよう期待する」と述べた。
一方、対米特使の洪錫ヒョン(ホン・ソクヒョン)前中央日報・JTBC会長、対日特使の文喜相(ムン・ヒサン)元国会副議長は17日にそれぞれ米国と日本に到着した。ロシア特使の宋永吉(ソン・ヨンギル)国会議員は来週出国する予定だ。
ynhrm@yna.co.kr