文大統領 光州事件式典で「必ず真相を究明」=民主化の歌も斉唱
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2017.05.18 12:04
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は18日、韓国南西部・光州の国立5.18民主墓地で開催された光州民主化運動(光州事件)37周年の記念式典に出席した。演説で「新政権は民主化運動の真相究明に一層努力する」とし、「完全な真相究明は進歩(革新)と保守の問題ではなく、常識と正義の問題であり、国民全員で発展させるべき民主主義の価値を保存することだ」と強調した。
文大統領は「5.18(光州民主化運動)は不義の国家権力が国民の命と人権をじゅうりんした韓国現代史の悲劇だが、これに立ち向かった市民の抗争が民主主義の里程標を立てた」とたたえ、その精神が朴槿恵(パク・クネ)前大統領を退陣に追い込んだ「ろうそく集会」で復活したと述べた。
その上で、「新政権は民主化運動とろうそく革命の精神を尊び、この地の民主主義を完全に復元させる」「文在寅政権は国民の意を仰ぐ政権になる」と表明した。
文大統領は「差別と排除、銃剣の傷が残した痛みを乗り越え、まず光州が正義に満ちた国民統合の先頭に立ってほしい」と呼びかけた。
また、光州民主化運動をねじ曲げ非難する試みは容認できないと強調した。民主化運動の象徴とされる歌「あなたのための行進曲」を巡る論争も、この日の式典での斉唱をもって終わってほしいと述べた。
この歌は政府が光州民主化運動の記念式典を主管するようになった03年から08年までは斉唱されたが、北朝鮮に追従する「従北」の性向を持つ歌であるとの議論を呼んでいるとして09年から合唱に変わった。文大統領は今年の式典で斉唱に戻すよう指示し、この日9年ぶりに斉唱された。
mgk1202@yna.co.kr