セネガルが北朝鮮労働者へのビザ発給停止 核開発費転用を懸念
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2017.05.30 10:15
【ソウル聯合ニュース】西アフリカのセネガルが北朝鮮労働者に対する査証(ビザ)発給を停止していることが確認された。米政府系メディアのボイス・オブ・アメリカ(VOA)が30日、報じた。
セネガルは国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会にこのほど提出した北朝鮮制裁決議の履行に関する報告書に、「北朝鮮企業の万寿台創作社について、北朝鮮核プログラムへの財政的な支援に関連した調査結果が出るまで、北朝鮮労働者に対する入国と短期滞在のビザ発給を中断した」と明記したという。
同国は「セネガルで稼いだ収益金が北朝鮮の核開発資金に使われた可能性があるため」として、昨年10月13日にビザ発給を停止した。北朝鮮が9月9日に5回目の核実験を強行してから約1カ月後のことだ。
セネガルの報告書には、美術制作会社である万寿台創作社に関する詳細な情報も記された。同社は2008年、「万寿台海外プロジェクト建設グループ」の名称でセネガル当局に登録されている。登録書類によると、主要事業は建設と公共事業、造園や各種重機のリースだ。
セネガルが2010年に独立50周年を迎えた際、万寿台創作社は首都ダカールで高さ48メートルの記念像の建設を手掛けた。建設費としてセネガル当局から2700万ドル(約30億円)を受け取ったと、VOAは伝えた。
mgk1202@yna.co.kr