崔順実被告の娘 韓国へ向かう機内で逮捕=到着後すぐ取り調べ
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)前政権で「陰の実力者」と呼ばれた国政介入事件の中心人物である崔順実(チェ・スンシル)被告の娘、チョン・ユラ容疑者(20)が31日、デンマークから韓国に強制送還される航空機内で検察に逮捕された。
韓国法務部と検察によると、検察の護送チームは日本時間の同日午前4時8分、チョン容疑者が経由地のオランダ・アムステルダムの空港で仁川行き大韓航空機に搭乗した直後に令状を執行し、チョン容疑者の身柄を確保した。韓国国籍機は韓国の司法権が及ぶ領域だ。
チョン容疑者を乗せた航空機は午後3時過ぎに仁川国際空港に到着する予定だ。
崔被告の国政介入疑惑を捜査する検察の特別検察官チームは昨年12月、梨花女子大への不正入学疑惑と関連して業務妨害などの共犯容疑で裁判所から令状の発付を受けていた。
チョン容疑者は仁川空港に到着し、報道陣に対し現在の心境や捜査に関する立場を簡単に述べた後、ソウル中央地検に連行され取り調べを受けるとみられる。
検察はチョン容疑者に対し梨花女子大への不正入学疑惑とともに、外貨の不正送金や資金洗浄(マネーロンダリング)などの容疑について集中的に調べる方針だ。この過程で、崔被告一家の国内外の財産隠匿や財産国外逃避疑惑も追及する見通しだ。
チョン容疑者は乗馬訓練費などの名目でサムスングループが送金した資金の最終受恵者であるだけに、収賄容疑も重要な捜査対象になると予想される。
また、40年来の友人である朴槿恵被告と崔被告の関係を長期間最も近くで目撃した人物であることから、国政介入疑惑まで捜査が拡大する可能性も取り沙汰されている。
刑事訴訟法上、逮捕後48時間以内に勾留請求の可否が決定されることになっており、チョン容疑者の身柄を拘束できるのは来月2日の早朝までだ。事件の重要性などを鑑み、検察は早ければ来月1日深夜に勾留請求をするとの見方が出ている。
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