国宝を光で演出 清州・鉄幢竿の景観事業実施=韓国
【清州聯合ニュース】韓国中部・忠清北道清州市にある国宝・龍頭寺址鉄幢竿が、夜景を楽しめる名所として生まれ変わる。
韓国観光公社清州グローバルブランド市場育成事業団は今月末までに約2億ウォン(約1980万円)を投じて清州ソンアンギル内の鉄幢竿広場に夜間景観施設の建築事業を行うと明らかにした。
鉄幢竿は寺の入り口に設置する旗を掲げる竿。龍頭寺址鉄幢竿は高麗光宗13年(西暦962年)に建立された、銘文が残っている韓国唯一の鉄幢竿。直径43センチ、高さ65センチの鉄筒20段からなり、日本の植民地時代の1936年に国指定文化財の「宝物」に指定された後、62年に国宝第41号に指定された。
鉄幢竿の周辺は文化材保護区域に指定されており、文化財庁の許可なしに工事を行うことはできない。清州市とソンアンギルの商人会は、商圏活性化のためにこれまで数度にわたり鉄幢竿広場の改善事業を推進したが、文化財庁の審査に阻まれてきた。しかし、事業団が推進する今回の事業は広場の原型を最大限維持し、専門家が立ち会って進める条件で今年3月に文化財庁から許可を受けた。
鉄幢竿がさらに引き立つよう夜景を演出し、広場を10~20代の若い感性に合った場所に作り変えるのが今回の事業のコンセプトだ。事業団は5月から工事を開始しており、広場の地面の照明を光ファイバーに、鉄幢竿を照らす照明をLEDに取り替える。
長期的には広場内にLED広告パネルとデジタル映像のスタンドを設置するほか、夜間レーザーショーなど、さまざまなアトラクションを提供する方策も検討されている。
事業団の関係者は「これまで文化財庁の審査に阻まれ、鉄幢竿という優れたコンテンツをきちんと活用できていない面があった」とし、「今回の事業を通して周辺の環境が改善されれば、事業団が推進する中央公園の家族公園化事業、南石橋再現事業とともに商圏活性化の大きな力になると期待する」と述べた。
ynhrm@yna.co.kr