韓国大統領府高官が訪米 文政権発足後初の首脳会談調整へ
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2017.06.01 11:18
【ソウル聯合ニュース】韓国青瓦台(大統領府)の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長(閣僚級)は31日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領とトランプ米大統領による初の首脳会談を調整するため米国に出発した。
青瓦台によると、鄭室長はマクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)らの米高官と面会し、首脳会談開催や韓米同盟強化、北朝鮮の核問題などについて踏み込んだ協議を行う。
文大統領とトランプ大統領は今月下旬、米ワシントンで首脳会談を開く。韓国歴代政権で行われた米国との初の首脳会談のうち、最短で開催される会談になる。
鄭室長は米側と米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍配備問題やトランプ大統領が表明した韓米自由貿易協定(FTA)の再交渉問題などについても議論するとみられる。
THAAD発射台が秘密裏に追加配備され、韓国国防部が青瓦台に報告していなかった問題などで朴槿恵(パク・クネ)前政権で推進したTHAAD配備が両国の外交問題に発展する懸念があるとの指摘が出ており、双方の接点を探るとみられる。
文大統領は5月30日、米民主党のダービン上院院内幹事と会談した際、THAADの追加配備の経緯など真相調査を指示したことに関し、「国内的な措置であり、従来の決定を変えたり、米国に別のメッセージを伝えようとするものではない」と述べた上で、国会での議論など手続き上の正当性が優先されるべきだと強調した。
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