北朝鮮に拘束者の即時解放要求 米国人死亡受け=韓国外交部
記事一覧
2017.06.20 15:36
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮に約1年半拘束され、昏睡(こんすい)状態で解放された米国人大学生オットー・ワームビア氏が亡くなったことを受け、韓国外交部の趙俊赫(チョ・ジュンヒョク)報道官は20日の定例会見で、「深い哀悼の意を表す」とした上で、「北に抑留されている韓国の国民と米国人を含む全ての抑留者を直ちに家族の元に戻すことを求める」と述べた。
また、「人権と人の尊厳は誰も否定できない人類普遍の価値」とし、「国を問わず自国民の生存や安全の保護は政府の最優先の責務」と強調した。
韓国統一部によると、北朝鮮は韓国人6人を拘束している。
バージニア州立大の3年生だったワームビア氏は昨年1月、観光目的で訪れた平壌のホテルで、政治的スローガンが書かれた物を持ち去ろうとしたとして拘束された。同年3月に国家転覆陰謀罪で15年の労働教化刑(懲役刑に相当)を言い渡された。
米朝間の長期間にわたる交渉の末、今月13日(現地時間)に昏睡状態で帰国して入院したが、19日に死亡が確認された。遺族はワームビア氏の死を発表し、北朝鮮で受けた「拷問のような虐待」のためだと非難した。
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領はワームビア氏死去を受け、遺族に弔電を送った。
kimchiboxs@yna.co.kr