韓米の経済・財務トップが電話会談 北制裁などで連携確認
【世宗聯合ニュース】韓国の金東ヨン(キム・ドンヨン)経済副首相兼企画財政部長官は22日朝、米国のムニューシン財務長官と約20分間、電話で会談し、両国間の経済協力策と経済政策、北朝鮮政策の連携などについて意見を交わした。韓国新政権の発足後、経済・財務トップの電話会談は初めて。29~30日の韓米首脳会談を前に、北朝鮮政策など韓米同盟を巡る懸念もある中で、経済面の揺るぎない同盟関係を確認したといえる。
企画財政部によると、ムニューシン氏は金氏の就任に祝いのあいさつを述べた。金氏はこれに謝意を示すとともに、米国の大学生オットー・ワームビア氏が北朝鮮から解放されて帰国したものの死亡したことに深い哀悼の意を伝えた。
続いて金氏は、韓国政府は北朝鮮の核とミサイル開発を絶対に容認しないとし、米国をはじめ国際社会との連携を土台にした北朝鮮核問題解決へ確固たる意志を強調した。ムニューシン氏も北朝鮮問題に関する認識は韓国と一致しているとしながら、北朝鮮に対する米国の経済、金融制裁へ積極的な協力を求めた。
金氏はまた、韓米政府がそれぞれ低成長の克服と雇用創出という共通の目標を掲げているとして相互協力を呼び掛けた。
双方はこれまでの韓米の経済協力が互いにプラスの経済的効果をもたらしていることも確認した。金氏は米国で韓米自由貿易協定(FTA)再交渉の機運が高まりつつあることを意識してか、貿易不均衡の緩和に向けた韓国政府の取り組みを強調した。通商など両国間の懸案に対し、必要な場合は随時、緊密に協議することで双方は一致した。
両氏は来週の韓米首脳会談の成果を願うとともに、7月初めにドイツで開催される主要20カ国・地域(G20)首脳会合・財務相会議でも引き続き政策協議など意思疎通を図ることにした。
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