日本大使館前の少女像 来月から公共造形物として管理
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2017.06.28 20:58
【ソウル聯合ニュース】在韓日本大使館前に設置されている旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する「平和の少女像」が来月からソウル市鍾路区の公共造形物として管理される。
鍾路区は28日、都市空間芸術条例の改正案が区議会で可決され来月施行されると発表した。
少女像は同区内の歩道に設置されている。違法の造形物ではないが、機関によって管理されてもいないあいまいな扱いとなっていたが、改正案により公共造形物として管理されることになった。
少女像は2011年に、慰安婦被害者を支援する団体「韓国挺身隊問題対策協議会」が設置した。当時、女性家族部が鍾路区に協力を求め、区も「外交通商部の意見を取りまとめた後、建立を支援する」と回答し、像は設置された。
しかし、関連規定があいまいだったため、これまでは区が積極的に像の管理に乗り出すのも難しい状態だった。道路法施行令は電柱、電線、水道管、ガソリンスタンド、鉄道、看板、懸垂幕など占用許可を必要とする工作物や施設の種類を定めているが、少女像のような造形物はどれにも該当しない。
条例改正案では、民間の造形物も区の都市空間芸術委員会の審議を経て公共造形物に指定できるようにし、区が管理するようにした。
また、公共造形物を移設したり撤去したりする場合は都市空間芸術委員会の審議結果に従うよう定めた。これは、少女像が勝手に撤去されることがないよう、一種の安全装置を設けたことになる。
hjc@yna.co.kr