来韓のIOC会長「南北和解は五輪精神に合致」
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2017.06.30 15:52
【茂朱聯合ニュース】来韓中の国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は30日、韓国政府の五輪を通じた南北和解の努力が五輪の精神にも合致すると前向きに評価した。
バッハ氏はこの日、全羅北道・茂朱で記者会見を行い、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の五輪を通じた南北間の和解と対話に向けた努力に謝意を示すとともに「南北間の和解と対話は五輪の精神にも合致する」と述べた。
文大統領は24日、テコンドー世界選手権の開会式で「初めて南北単一(合同)チームを結成し、最高の成績を上げた1991年の世界卓球選手権大会と世界青少年サッカー大会の栄光を平昌冬季五輪でもう一度見たい」と述べ、南北合同チームの結成を提案した。「南北選手団の同時入場(行進)に世界の人々が拍手喝采した2000年のシドニー五輪の感動を再び感じたい」とも述べ、北朝鮮の応援団の参加も呼び掛けた。
バッハ氏は同選手権の閉会式に出席するため前日韓国入りした。仁川空港到着後、北朝鮮選手の平昌五輪出場を支援すると述べたが、この発言が南北合同チーム結成に関する言及と捉えられることを警戒し、「南北合同チームに関するIOCの正式な決定は何もない」と明らかにした。
続けて「IOCとしてすでに北朝鮮オリンピック委員会に平昌五輪への参加を勧め、北朝鮮の選手が出場資格を得られるよう手助けする考えを伝えた」と説明。そのほかの部分については来月3日の文大統領との会談で協議すると述べた。
hjc@yna.co.kr