文大統領あすドイツに出発 G20出席や主要国首脳との会談を予定
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は5日、ドイツの公式訪問と主要20カ国・地域(G20)首脳会議出席のため同国に出発する。
4泊6日の今回のドイツ訪問は就任後2回目の海外訪問で、米国から帰国して3日で再び外遊を行うことになる。
米国での首脳会談に続き、ドイツでは多国間首脳会議に初めて出席する点に注目が集まっている。
文大統領はドイツのメルケル首相の招きで5日(現地時間)から2日間、首都・ベルリンに滞在し、公式訪問の日程をこなす。
メルケル首相、シュタインマイヤー大統領とそれぞれ会談を行い、両国の友好関係発展や北朝鮮核問題、朝鮮半島の平和政策、自由貿易体制への支持、気候変動への対応など、国際的な課題の解決のための協力策を幅広く議論する予定だ。
また、6日午後(同)にはケルバー財団の要請を受け、朝鮮半島の平和構築と南北関係、北朝鮮との統一などをテーマに演説を行う。
文大統領は演説で、南北関係の改善と統一のための朝鮮半島平和構想を含むメッセージを発信するとされる。
演説では、過去9年間の保守政権期間に悪化した南北関係の改善策の提示と朝鮮半島の永久平和体制の構築という、金大中(キム・デジュン)大統領(当時)が2000年に発表した「ベルリン宣言」に続くいわゆる「新ベルリン宣言」が発表されるかどうかに注目が集まる。
文大統領は7日から2日間、ハンブルグで開催されるG20首脳会議に出席し、各国の首脳と「互いに連携した世界の構築」というテーマの下、持続可能でバランスの取れた成長を追求するG20の政策への協調策を議論する。
国際経済の協力のための最高協議体と位置づけられるG20首脳会議は、文大統領が就任後初めて出席する多国間首脳会議だ。今回の会議は非公式の自由討論セッションと一般セッション、ビジネスランチなど六つのセッションで構成され、▼世界経済・貿易・金融▼気候変動およびエネルギー▼デジタル化および雇用▼開発、テロ、移民・難民、保健――など主な国際的懸案が議論される見通しだ。
文大統領は今回の会議で雇用創出や社会統合、エコエネルギー事業の育成、女性の力量強化など新政権の中核となる経済政策を紹介する機会を持つと予想される。
また、中国や日本、ロシアなど周辺国のトップと個別に首脳会談を行い、トランプ米大統領の主催で開かれる韓米日首脳による夕食会に出席する。
今回のG20首脳会議には康京和(カン・ギョンファ)外交部長官のほか、経済官庁の長官も同行する見込みだ。
ynhrm@yna.co.kr