北朝鮮 ICBM「火星14」発射に成功と発表=金委員長が命令
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮は4日午後3時(日本時間同3時半)、「特別重大報道」で大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星14」の発射実験に成功したと発表した。
前日の3日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が発射を命令したという。
また、北朝鮮は金委員長が発射実験を視察し、「輝かしい成功を世界に宣言した」と語ったと伝えた。
米本土に届くとされるICBMの発射は文在寅(ムン・ジェイン)韓国大統領とトランプ米大統領が首脳会談を行ってから3日後に行われたもので、両国の緊密な対北朝鮮連携をけん制する狙いがあるとみられる。
文大統領は7~8日にはドイツで開催される主要20カ国・地域(G20)首脳会議に出席する。韓米日3カ国首脳会談や中国の習近平国家主席との首脳会談も行う見通しで、北朝鮮問題が集中的に議論されるとみられる。
北朝鮮は報道で「弾道ロケット『火星14』は4日午前9時(平壌時間)、北西部地帯から発射され、予定された飛行軌道に沿って39分間飛行し、東海公海上の設定された目標水域を正確に打撃した」と伝えた。
また、「発射実験は最大の高角発射体制で行われ、周辺国の安全にいかなる否定的な影響も与えなかった」として、「大陸間弾道ロケットは頂点高度2802キロまで上昇し、933キロを飛行した」と説明した。
その上で、「国家の核武力完成のための最終関門である大陸間弾道ロケット『火星14』の発射実験の成功は、偉大な朝鮮労働党の新しい並進路線の旗印に従い、極めて速い速度で強化・発展した主体朝鮮の不敗の国力や強力な自立的国防工業の威力」と主張。「朝鮮民主主義人民共和国は核兵器と共に世界のどの地域も攻撃できる最強の大陸間弾道ロケットを保有した堂々とした核強国で、米国の核戦争威嚇の恐喝を根本的に終息させ、朝鮮半島や地域の平和と安定を頼もしく守っていく」とした。
文大統領はこの日、国家安全保障会議(NSC)を開催し、米国などと連携して国連安全保障理事会の措置や国際社会の断固とした対応が実施されるための方策を講じるよう指示した。
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