文大統領「大変な危機、足取り重い」 硬い表情で外遊へ
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2017.07.05 11:04
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は5日午前、ドイツの公式訪問と主要20カ国・地域(G20)首脳会議出席のため、大統領専用機でドイツへ出発した。
文大統領と金正淑(キム・ジョンスク)夫人は7時57分ごろ、ソウル近郊のソウル空港(軍用空港)に到着。貴賓室に案内され、与党「共に民主党」の禹元植(ウ・ウォンシク)院内代表や青瓦台(大統領府)の田炳憲(チョン・ビョンホン)政務首席秘書官、鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長らに迎えられると、握手を交わしながら「行ってきます」とあいさつした。
この非公開の席で、文大統領は国内懸案への格別な対応を求めた。特に北朝鮮のミサイル発射に言及し「累卵の危うきにある。足取りが重い」と述べたとされる。
与党関係者によると、文大統領が「政府が早く安定してスタートしなければならないが、国会の協力が得られず心配だ」としたのに対し、禹氏は「長らく国政の空白があり、国民の心配は大きいが、こうした状況を含め野党に十分説明し、良い成果を得られるよう努力する」と応じた。
その後、文大統領は専用機に向かった。訪米時と同様に専用機前に側近がずらりと並ぶ光景は見られず、文大統領夫妻を先頭に一同が自然な様子で移動した。ただ、気がかりが多いためか、文大統領の表情は晴れなかった。タラップを上がる前に専用機の整備士と側近らに深くお辞儀し、上り切ったところで立ち止まると振り返って手を振った。
mgk1202@yna.co.kr