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文大統領のドイツ演説文を大幅修正 北の「ICBM挑発」で

記事一覧 2017.07.05 12:35

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が4日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)級と評価される弾道ミサイルを発射したことで、韓国青瓦台(大統領府)は文在寅(ムン・ジェイン)大統領がドイツで予定する演説の大幅な内容修正を迫られた。

浮かない表情でドイツへ出発する文大統領(左)と夫人=5日、城南(聯合ニュース)

浮かない表情でドイツへ出発する文大統領(左)と夫人=5日、城南(聯合ニュース)

 5日からドイツのベルリンを訪問する文大統領は、6日にケルバー財団の要請を受けて演説を行う。南北関係の改善や朝鮮半島の平和構築に向けた構想を語るとみられていたが、直前の北朝鮮によるミサイル挑発で演説文は「大幅に修正された」(青瓦台関係者)という。

 青瓦台は当初、南北当局間の対話や協力を柱とする金大中(キム・デジュン)政権の「ベルリン宣言」と同水準の演説にする予定だったが、開発に成功すれば米本土も攻撃できるICBMの発射成功を北朝鮮が主張している状況で過去の和解ムードに戻ろうと呼び掛けても説得力がなく、核問題の協議相手となる米中日ロの共感も得られないと判断した。

 青瓦台関係者は5日、聯合ニュースの取材に「こうした状況のため、(演説文から)外すものは外した。ベルリン宣言のような大層なものはない」と伝えた。

 韓国政府は北朝鮮の今回のミサイル発射を受け「軍事挑発は抑止し、言葉ではなく行動で対応する」という方針を立てたとされ、ドイツの演説はこれを表明するものになるとの見方が強い。北朝鮮の挑発が続く限り、文大統領が掲げる2段階の非核化策は「北朝鮮の核凍結約束、挑発中止」という「入り口」にもたどり着けず、全く進展しないためだ。

 ただ、文大統領が北朝鮮との関係で制裁・圧力と対話の並行を訴え続けてきたことを踏まえると、今回の演説でも北朝鮮との対話の可能性は依然開いておくとみられる。

tnak51@yna.co.kr

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