【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領がドイツ公式訪問と主要20カ国・地域(G20)首脳会議を終え、10日朝、ソウル近郊のソウル空港(京畿道・城南)に到着した。
6月28日~7月2日の米国、7月5~10日のドイツと、11日間に及ぶ外交日程を終えた。10日は一日休息を取りながら、今回の外遊を受けた措置を検討する。留守中の国政の状況や人事問題も点検するとみられる。定例の青瓦台(大統領府)首席秘書官・補佐官会議の予定は入れていない。
文大統領はメルケル首相の招きでドイツを訪問した。5日午前(現地時間)にベルリンに到着し、シュタインマイヤー大統領、メルケル首相とそれぞれ会談した。同地のケルバー財団の依頼で行った演説では朝鮮半島の平和構想を提示した。
続いてG20首脳会議が開かれるハンブルクに移動すると、トランプ大統領主催の夕食会を兼ねた韓米日首脳会談に出席。3カ国首脳は北朝鮮問題について初めて共同声明を発表した。北朝鮮に対する国連安全保障理事会の新たな決議などを通じ最大限の圧力をかけ続けることで一致しながらも、平和的な解決という原則は維持することにした。
文大統領は7日開幕したG20首脳会議の非公開セッションで、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)と主張するミサイル挑発の危険性を取り上げ、G20首脳の共同対応を呼び掛けた。別のセッションでは、人への投資や公正な経済、革新的な成長を柱とする韓国新政権の経済政策を紹介し、各国首脳から高い関心と支持を得た。
G20首脳会議を前後し、文大統領はメルケル首相、中国の習近平国家主席、安倍晋三首相、ロシアのプーチン大統領をはじめ、インド、フランス、オーストラリア、ベトナム、カナダの計9カ国の首脳と2国間会談を行った。国連のグテレス事務総長、世界銀行のキム総裁、欧州連合(EU)のトゥスク大統領ら国際機関のトップとも個別に会談した。
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