韓国文学の読書ガイド 日本で発刊
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2017.07.18 15:16
【ソウル聯合ニュース】韓国書籍を翻訳出版するクオン(東京・千代田)は18日、韓国文学の読書ガイド「ちぇっく CHECK」を発刊したと伝えた。
韓国現代文学の翻訳書から70冊を選定し、小説家の平野啓一郎氏、翻訳家の金原瑞人氏をはじめとする日本の作家や評論家、出版社代表のブックレビューを掲載する。昨年、小説「菜食主義者」で英文学賞のブッカー国際賞を韓国人で初受賞した女性作家、韓江(ハン・ガン)氏のインタビューや韓国の書店紹介も載せた。
クオン代表取締役の金承福(キム・スンボク)氏は「日本の大型書店でも韓国の翻訳書は少ないが、読んだ人は作品性の高さに感嘆する」と述べ、「(読書ガイドは)どんな本が出版されていて読書ポイントは何なのかを専門家の書評とともに紹介し、読者たちが韓国文学に接するのを手助けする本だ」と紹介した。
韓国では文学、経営、経済など年間900種類以上の日本書籍が翻訳出版されているのに対し、日本で翻訳出版される韓国書籍は大半が文芸もので約30種類にとどまるという。金氏は「近ごろ大手出版社が関心を寄せるようになり、翻訳書が少しずつ増えている。『文学韓流』はまだ始まったばかりだ」と説明した。
この読書ガイドは韓国文学翻訳院の後援で4000部刷られ、日本全国の書店や図書館に届けられた。
tnak51@yna.co.kr