平昌五輪 「国民が癒され希望持てる大会に」=文大統領
【平昌聯合ニュース】来年2月に韓国で開催される平昌冬季五輪の開幕まで200日となった24日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が大会会場となる北東部・平昌のアルペンシアリゾートで開かれた記念イベントであいさつし、「平昌五輪を成功させ、国民が韓国に再び誇りを持ち、癒やされて希望も持てる契機になることを期待する」と述べた。
文大統領は「今回の五輪の意味は環境五輪やIT五輪、文化五輪、平和五輪など数多くあるが、もう一つ加えるとすれば癒やしの五輪」と述べた。その上で、前大統領の朴槿恵(パク・クネ)被告の親友、崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件に触れ、「国政介入事件など(の影響を受けた)政治状況のため、国民が長い間つらい思いをした」として、「事件が平昌五輪の準備に悪影響を与え、プライドも傷つけられた」と指摘した。
平昌五輪施設の建設工事など利権事業を巡り、崔被告に非協力的だった平昌五輪組織委員会の趙亮鎬(チョ・ヤンホ)委員長(当時)が突然更迭された上、崔被告が実質支配していた文化支援財団「ミル財団」とスポーツ支援財団「Kスポーツ財団」の設立に大企業が巨額の費用を拠出したことで、組織委のマーケティング活動が大きな打撃を受けた。
文大統領は「平昌五輪は新政権発足後、初めて開かれる大規模な国際イベントで、必ず成功させなければならない責務が政府にもある」とし、「これまでは組織委員会と江原道に任せてきたが、残り200日は政府も力を合わせ、必ず成功させることを約束する」と強調した。
その上で、「私も大統領として、広報大使として全力を注ぎ、国民皆が誇りに思える大会にすることを誓う」と力をこめた。文大統領はイベントで、平昌五輪の広報大使に任命された。
また、「着実に準備が進められており、この程度なら平昌五輪とパラリンピックを成功させられる、心強いという自信が生まれる」として、「(企業からの)支援が少し足りないというが、企業、特に公共企業には五輪のためのさらなる支援を願いたい」と訴えた。
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