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ミサイル発射の兆候にも 韓国「27日以降も北の反応待つ」

記事一覧 2017.07.26 12:32

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が韓国の南北軍事当局者会談の提案に反応を示さない中、朝鮮戦争の休戦協定締結日にあたる27日を期限とする「軍事境界線での敵対行為の相互中止」は事実上困難となった。敵対行為の相互中止は文在寅(ムン・ジェイン)韓国大統領がドイツ・ベルリンで今月6日に演説した際に「新朝鮮半島平和ビジョン」(ベルリン構想)で提案していた。

南北軍事当局者会談の27日の開催は困難とみられる(イメージ)=(聯合ニュース)

南北軍事当局者会談の27日の開催は困難とみられる(イメージ)=(聯合ニュース)

 韓国政府の当局者は26日、「北はわれわれの軍事会談の提案に対し、今朝まで何の反応も見せていない」と伝えた。

 北朝鮮が今すぐ会談に応じたとしても、代表団の名簿の交換や会場の準備などに時間を要し、27日までに会談を開くのは難しい。

 むしろ、北朝鮮が27日に弾道ミサイルの発射を準備している動向が捉えられたとの海外メディアの報道が相次いでおり、「対話」の代わりに「挑発」を選ぶ可能性が濃厚な状況だ。

 韓国政府は北朝鮮の挑発に向けた動向を注視しながらも、対話の扉は27日を過ぎても開けたままにしておく方針だ。

 統一部の関係者は「北が27日まで無反応だったとしても、軍事会談の提案は有効だ」とし、「北の反応に対するデッドライン(締め切り)はない」と述べた。

 国防部の関係者も「27日が過ぎたからといって軍事会談の提案を取り消すことはなく、これからも忍耐強く北の反応を待つ」と伝えた。

 この関係者は国防部の文尚均(ムン・サンギュン)報道官が24日に「27日までは対話の提案が有効だ」と述べたことについて「北の速やかな反応を引き出すためにそのように述べただけで、対話の提案がその日まで有効だと言う意味ではない」と説明した。

 ただ、韓国政府は北朝鮮から前向きな反応を引き出す適当な方法がなく苦慮している。特に軍事会談の議題である「軍事境界線での敵対行為の中止」は、北朝鮮にとっては拡声器による韓国軍の宣伝放送や体制非難のビラ散布など「体制の尊厳」を守ることに当たる事項であり、関心を持つと予想されてきたため、反応を見せないことに失望する雰囲気もある。

 韓国政府の関係者は「北は何の反応も見せていないが、提案をし直すこともできず、今は待つ以外ない」と述べた。

 しかし北朝鮮が会談の提案を拒絶したわけではないため、時間がかかっても会談が実現するだろうとの期待も残る。別の関係者は「もし北が会談に応じる考えがなければ、はっきりと立場を示すだろう」と述べた。

 これに関し、北朝鮮が来月半ばごろ始まる韓米合同指揮所演習「乙支フリーダムガーディアン」までは対立構図を維持し、9月以降に態度を変えるかもしれないとの観測も出ている。

 政府系シンクタンクのある専門家は「北の立場では今は韓米合同軍事訓練に対応しなければならない時期で、対話の時期ではないと判断した可能性がある」と指摘した。

 一方、韓国政府は8月1日の開催を提案した南北赤十字会談については、「まだ時間がある」として待ち続けるとの立場だ。

 ただ、北朝鮮が比較的高い関心を持つ軍事会談に応じないことから、南北離散家族の再会を議論する赤十字会談に出てくることを期待するのはさらに難しいとの見方が大勢だ。

ynhrm@yna.co.kr

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