韓国 きょうのニュース(7月28日)
◇バス・貨物運転手の勤務条件改善へ 与党・政府が法改正推進
韓国の与党「共に民主党」と政府は28日に会議を開き、バスや貨物車など事業用車両の運転手の居眠り運転を防止するため、劣悪な勤務条件を改善して十分な休息時間を保障する労働基準法の改正を推進することを決めた。また、観光バスの運転手の連続休憩時間を8時間から10時間へと拡大することも同時に推進する。
◇韓国北西部の島で北朝鮮の木箱地雷発見 軍が調査中
韓国北西部、江華島沖の阿此島で北朝鮮軍の木箱入りの地雷が発見されたと、韓国軍の関係者が28日明らかにした。現在、軍当局が正確な経緯を調べている。この関係者は「昨日正午ごろ阿此島で海兵部隊による流失地雷の探索作戦中、木箱地雷が発見された」と伝えた。
◇THAAD配備 米軍基地全体で環境影響評価実施
韓国の国防部は28日、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」が配備されている南部・星州の在韓米軍基地で行ってきた小規模環境影響評価を一般の環境影響評価に変更する方針を発表した。また、「THAADの最終配備は米側に提供する星州基地全体に対し、国内法に基づく一般環境影響評価を実施した後、その結果を反映して決める」とし、評価結果が出た後にTHAADの発射台4基などを基地に配備するとした。
◇サムスン電子の半導体 インテル抜き「世界一」に
韓国のサムスン電子が4~6月期決算で、世界半導体市場で24年にわたりトップを守ってきた米インテルの業績を上回った。インテルが27日(現地時間)発表した4~6月期決算によると、売上高は148億ドル(約1兆6400億円)、営業利益は38億ドルだった。一方、サムスン電子は27日(日本時間)発表した4~6月期決算で、半導体部門の売上高を17兆5800億ウォン(約1兆7500億円)、営業利益を8兆300億ウォンとした。同部門はインテルの売上高を上回り、営業利益でもインテルを大きく引き離した。サムスン電子は次世代DRAM(記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー)やNAND型フラッシュメモリーで優れた技術を開発し、半導体メモリー市場をリードしている。
◇韓米外相が電話会談 北朝鮮の核問題対応で緊密に協力
米国務省によると、韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官は27日(米東部時間)、ティラーソン米国務長官と電話会談を行い、北朝鮮の核・ミサイル開発問題で緊密に協力していくことで一致した。国務省のナウアート報道官は会見で「(韓米外相は)国連安全保障理事会の決議に違反する北朝鮮に対応し、北朝鮮の違法行為の責任を問うため、両国政府が緊密に協力を続けていくことにした」と伝えた。
◇正恩氏が半月ぶり公開活動 ミサイル延期か
北朝鮮の朝鮮中央通信は28日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が朝鮮戦争の休戦協定調印から64年を迎えた27日に祖国解放戦争(朝鮮戦争)参戦烈士の墓を参拝したと報じた。金委員長の公開活動は半月ぶり。金委員長の平壌での公式活動が確認されたことで、北西部の平安北道地域で兆候が捉えられたミサイルの発射実験は延期されたのではないかとの見方が出ている。