韓中が広報文化外交フォーラム開催へ THAAD問題も議論か
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2017.08.03 18:56
【ソウル聯合ニュース】韓中国交正常化25周年を今月24日に控え、両国の外交当局が16~17日に韓国・済州島で5回目の「公共外交(広報文化外交)フォーラム」を開催する。外交部当局者が3日、明らかにした。
公共外交は、広報をしたり、相手国の国民と直接交流したりすることなどにより友好的な外交環境をつくること。外交部当局者はフォーラム開催について、「1.5トラック(半官半民)の行事だが現在の韓中関係は不確かな面があり、国交正常化25周年を迎える状況で一つの良い(交流)ツールになるのではないか」と話した。
韓国側は外交部の朴銀夏(パク・ウンハ)公共外交大使が、中国側は李肇星元外相がフォーラム参加代表団の首席代表を務める。
同当局者によると、フォーラムの形式についてはさらに協議が必要だが、両国民間の交流の拡大に重点が置かれる予定で、両国間の敏感な問題について別の場を用意するかについても協議が必要とした。その上で、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍配備問題や北朝鮮核問題などについて「両国の専門家が集まれば議論につながるのではないか」との見通しを示した。
韓中公共外交フォーラムは2013年6月に行われた韓中首脳会談での合意により、両国国民の相互理解や認識向上のために設立され、毎年両国が持ち回りで開催。昨年は11月に中国で開かれた。
一方、外交部は韓国新政権発足に合わせ、公共外交の調整役を担う公共外交委員会が10日に正式に立ち上がる予定だと明らかにした。康京和(カン・ギョンファ)外交部長官が委員長を務め、政府委員15人と民間委員5人で構成される。
yugiri@yna.co.kr