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[2018平昌]北朝鮮の五輪参加に期待寄せる韓国 今後の情勢変化が鍵に

記事一覧 2017.08.10 07:00

【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権は、開幕まで半年に迫った平昌冬季五輪に北朝鮮を参加させ、南北関係の行き詰まりを打開したい考えだ。北朝鮮の参加で平昌五輪を「平和の五輪」として開催し、これを足掛かりに北朝鮮との関係を回復させるとともに朝鮮半島の平和実現に取り組むとしている。

平昌五輪の成功を祈願して行われた催し(資料写真)=(聯合ニュース)

平昌五輪の成功を祈願して行われた催し(資料写真)=(聯合ニュース)

 かつて、大型スポーツイベントは冷え込んだ南北関係に転機をもたらした。韓国の仁川でアジア大会が開かれた2014年10月には、当時の北朝鮮ナンバー2とされた黄炳瑞(ファン・ビョンソ)朝鮮人民軍総政治局長ら実力者3人が「閉会式への参加」を表向きの理由として突如来韓し、韓国政府側と対話再開に合意した。

 長期的な南北関係の改善にはつながらなかったものの、スポーツ大会のような「負担のない」イベントが関係を変化させる契機になり得ることを示した。

 02年9月には、韓国・釜山でのアジア大会に北朝鮮が選手団と「美女」応援団を派遣し、同年6月に黄海で起きた南北の銃撃戦で高まった緊張を和らげた。

 こうした前例を踏まえ、文大統領は今年5月の就任以降、平昌五輪に北朝鮮を参加させる考えを繰り返し表明してきた。6月に韓国で開催されたテコンドー世界選手権の開会式では、北朝鮮の演武団を前に平昌五輪での南北合同チームの結成を呼び掛けた。7月上旬にドイツで行った演説でも、北朝鮮の五輪参加を提案した。

 北朝鮮のミサイル挑発で朝鮮半島情勢を巡り緊張が高まっている最近の状況を考えると、北朝鮮の参加が実現するかどうかは不透明だ。だが、朝鮮半島の政治・安全保障状況にかかわらず南北交流が続いてきたほぼ唯一の分野がスポーツであるだけに、過去の大型スポーツイベントと同様、平昌五輪が関係改善の呼び水になる可能性は残る。今後の朝鮮半島情勢の行方が北朝鮮の参加を左右しそうだ。

 韓国政府の当局者は「北の参加により平昌五輪が朝鮮半島に真の平和をもたらす契機になるよう願っている。韓国で開催される意義深い大会のため、南北合同チームも実現するよう期待している」と話した。

tnak51@yna.co.kr

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