韓国産の卵から殺虫剤検出 出荷中止に=韓国政府
記事一覧
2017.08.15 11:30
【ソウル聯合ニュース】欧州で家畜の害虫駆除に使われる殺虫剤の成分が卵から検出され波紋が広がっている中、韓国産の卵からも同じ成分が検出されたことが明らかになった。
韓国政府は15日0時から全国の3000羽以上の規模の農家で生産される卵の出荷を全面中止し、全数検査を開始した。
農林畜産食品部は14日、オーガニック産卵鶏農場を対象に残留農薬の一斉検査を行ったところ、京畿道南楊州市の8万羽規模の産卵鶏農家で殺虫剤の「フィプロニル」が定められた基準値を超えて検出されたと発表した。
また同日、京畿道広州市の6万羽規模の産卵鶏農家では、鶏についたダニから殺虫剤の「ビフェントリン」が基準値を超えて検出された。
フィプロニルが検出された農家の1日当たりの卵の生産量は約2万5000個で、韓国の農家でフィプロニルが検出されたのは今回が初めて。
一方、農林畜産食品部はヨーロッパ産の卵が韓国に入ってきた可能性は薄いとして、広州の農家の場合は夏でダニが多く発生し、薬品を過多使用したものとみている。
殺虫剤が検出されたとの通報を受けた食品医薬品安全処は、該当する地方自治体と協力して南楊州・広州の両市で生産された全ての卵の流通・販売を中止する措置を取った。
正確な流通量はまだ確認されていないが、精密検査で不適格との結果が出れば全数回収・廃棄措置を行う方針だ。
15日0時からは全国の3000羽以上を飼育する全ての農家の卵の出荷を中止させ、該当する農場を対象に3日以内に全数検査を実施する。
当局は、合格した農場の卵のみ出荷を許可する計画だ。
ynhrm@yna.co.kr