10月まで北朝鮮の挑発なければ対話可能性も 韓国外相が見解
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2017.08.28 18:32
【ソウル聯合ニュース】韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官は28日、ソウルの外交部庁舎で行われた会見で、2007年に当時の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領と金正日(キム・ジョンイル)総書記が南北首脳宣言を発表してから10年となる10月4日や、朝鮮労働党創建記念日の10月10日など、北朝鮮が挑発を行う可能性がある10月上旬まで朝鮮半島情勢がうまく管理されれば北朝鮮の非核化に向けた交渉の場ができるだろうと述べた。
また、北朝鮮は正しい条件下での非核化のための対話とは別に朝鮮半島の緊張緩和と人道問題解決のための努力にも応じていないが、忍耐心を持ち主導的に働きかけを行う方針だという。
康氏は「北に対する説得が重要であるため、韓米間で緊密に意見交換し、外交ルートを活用するなど南北対話のために多様な努力をする」とした上で「南北が共に外国公館を置く国では積極的に北との接触を行い、われわれの提案を説明して応じさせるよう努力する部分があるだろう」と話した。
さらに「北ははっきりと米国との対話を望んでいる」とし、「北と米国の対話再開がわれわれとの緊密な連携の下で行われれば、積極的にもり立てなければならない」と述べた。
康氏は緊密な韓米の連携は対北朝鮮制裁や圧力だけに適用されるのではなく、段階的・包括的な非核化へのロードマップ(行程表)づくりのためにも行われるとの見解を示した。
また「何より重要なのは北がこれ以上挑発を強行しないことにより、対話再開の条件をつくること」とし、「米国もそのような方向で明らかなシグナルを送っており、中国やロシアも北に同じメッセージを送っている」と強調。その上で「北は機会を逃してはならない」と呼びかけた。
yugiri@yna.co.kr