Go to Contents Go to Navigation

北ミサイルは中距離系列 「火星12」と推定=韓国軍

記事一覧 2017.08.29 12:24

【ソウル聯合ニュース】韓国軍の関係者は29日、記者団に対し、北朝鮮が同日発射した弾道ミサイルについて「軍は現時点で中距離の弾道ミサイルの系列と分析している」と明らかにした。中距離弾道ミサイル(IRBM)級の「火星12」とみているもようだ。

北朝鮮の弾道ミサイル(イメージ)=(聯合ニュース)

北朝鮮の弾道ミサイル(イメージ)=(聯合ニュース)

 北朝鮮は同日午前5時57分ごろ、平壌市の順安付近から東へ弾道ミサイル1発を発射した。ミサイルは北海道上空を通過し、発射地点から約2700キロの太平洋上に落下した。

 火星12は北朝鮮が5月14日に発射実験に成功したミサイルだ。この時は通常より高く打ち上げ、飛行距離は約780キロ、最高高度は約2110キロだった。通常の30~45度の角度で発射すれば、飛行距離は最大4500~5000キロだったと推定される。

 一方、北朝鮮が今回発射した弾道ミサイルについて、韓国軍は北朝鮮が火星12の液体燃料の量を減らし飛行距離を抑えたと分析しているという。

 軍関係者は「角度を高くして発射していない」と述べ、30~45度の通常の角度で発射したことを示唆した。その場合、北朝鮮がIRBM級以上の弾道ミサイルを初めて通常の角度で発射したことになる。

 北朝鮮のミサイルが日本の上空を通過したことに関しては、「過去にもテポドンが2回、日本の上空を通過したことがある」と説明した。テポドンは長距離ロケット(ミサイル)で、人工衛星を搭載することから、弾頭を搭載する弾道ミサイルとは差がある。

 軍関係者はまた、「北のミサイル発射直後、東海で作戦中だった韓国海軍のイージス艦と空軍の弾道ミサイル早期警戒レーダーがこれを捉えた」と伝えた。ミサイル発射の動きを事前につかんでいたかとの質問には、「北の動向は綿密に監視していた」と強調した。

 北朝鮮は今回、順安飛行場付近から発射したとされる。ここからミサイルを発射するのは初めてだ。

 北朝鮮の挑発の狙いについて、韓国軍関係者は「韓米の(合同指揮所演習)『乙支フリーダムガーディアン』(UFG)に対する反発としての武力誇示、(有事発生時に朝鮮半島への)増員に動く米国の基地を攻撃する能力の誇示、戦略的に有利な環境づくりといった狙いと考えられる」と述べた。

mgk1202@yna.co.kr

注目キーワード
スクラップの多い記事
more
more
ホーム ページのトップへ
情報をお寄せください
聯合ニュース日本語版では、イベントの開催告知、取材案内、韓国関連企業のプレスリリースなどの情報をお待ちしております。お寄せいただいた情報は、担当者が検討の上、ご紹介させていただきます。
お問い合わせ
聯合ニュース日本語版に関する記事やコンテンツ使用などについてのお問い合わせは( japanese@yna.co.kr )へ。 イベントなどの開催告知、取材要請、韓国関連企業のプレスリリースなどの情報も同メールアドレスで受け付けています。お寄せいただいた情報は、担当者が検討の上、ご紹介させていただきます。