北朝鮮 国連安保理の議長声明を非難「全面排撃する」
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2017.08.31 19:23
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮外務省の報道官は31日、日本上空を通過した北朝鮮の中距離弾道ミサイル「火星12」発射を非難する議長声明を国連安全保障理事会が29日に採択したことについて、「現実を歪曲(わいきょく)するもの」と批判した上で「われわれは主権国家の自衛権を蹂躪(じゅうりん)した国連安保理の議長声明を全面排撃する」との立場を示した。朝鮮中央通信の記者に述べた。
同報道官は火星12の発射について、警告を発したにもかかわらず、韓米両軍が合同指揮所演習「乙支フリーダムガーディアン」(UFG)を実施したためとし、「これらの対応措置は序章だ」と威嚇した。
さらに今回のミサイル発射は、北朝鮮軍が進める太平洋上での軍事作戦の第一歩であり、侵略の前哨基地である米領グアムをけん制するための「意味深い前奏曲」と述べた。その上で「われわれの革命武力は今後太平洋を目標に、弾道ミサイルの発射訓練を数多く実施し、戦略兵器の戦力化、実戦化、近代化を積極的に進める」と宣言した。
これらは金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が火星12の発射を指導した際に行った発言と同じ内容となっている。
yugiri@yna.co.kr